ラクトフェリンの効果…ここに注目
効果1:胃で分解されてラクトフェリシリンを生成
ラクトフェリンは胃の消化酵素であるペプシンで分解され、ラクトフェリンより強い抗菌性を示すラクトフェリシリンを生成します。
●ラクトフェリンとラクトフェリシリンの効果
成人の胃の中では40%程度のラクトフェリンが分解され、残りの60%程度が小腸へ運ばれ、腸管免疫系に作用すると考えられています。
ラクトフェリシリンは森永乳業の研究班が発見し、名付けました。
効果2:NK(ナチュラルキラー)細胞が元気に
最近の基礎研究から、ラクトフェリンはNK(ナチュラルキラー)細胞をげんきにする働きをもっていることが解ってきました。
動物にラクトフェリンを与えると、NK細胞の数が増えたり、NK細胞の活性が高くなりました。
NK細胞は免疫システムの中でも特に重要な役割を持っています。NK細胞は、がん細胞やウイルスに感染した細胞を最初に見つけ出し、即座にやっつけます。
●免疫力は加齢と共に落ちていきます。
●NK細胞は、がん細胞やウイルスに感染した細胞を発見し、破壊します。
●NK細胞の活性が低い人は、病気にかかりやすいといわれています。
効果3:鉄吸収調節作用
ラクトフェリンは鉄分が不足している時には、腸からの鉄の吸収を助けますが、過剰時には吸収を抑制する作用があります。
【鉄分とは】
鉄は血液中のヘモグロビン形成に不可欠な栄養素です。ヘモグロビンは全身に酸素を運搬する役割を担っているため、鉄分が不足するとヘモグロビンが十分つくられなくなり、供給される酸素の量が不足してしまいます。
効果4:ビフィズス菌増殖促進作用
ラクトフェリンには善玉菌の代表・ビフィズス菌を増やす効果があります。ラクトフェリンは善玉菌のビフィズス菌に対しては、殺菌せずに増加させますが、病原菌は抑制する働きがあります。
効率良くビフィズス菌を摂りたい方におすすめ!
森永乳業が独自に開発したビフィズス菌BB536は健康な人の腸管に由来するビフィズス菌で生きたまま腸まで届きます。腸内環境改善、便秘改善、抗アレルギー(花粉症症状の緩和)の作用のほか、感染防御作用などに関する多くの研究成果が報告されています。
赤ちゃんだけではない。あなたにも必要なわけ
ラクトフェリンは母乳に特に多く含まれるたんぱく質で細菌やウイルスから赤ちゃんを守ると考えられています。
また、母乳以外にも、涙、鼻汁、唾液にも含まれ、目、鼻、口などの病原菌が侵入しやすい場所に多く存在します。
また、感染が起こった際に病原菌と戦う白血球からラクトフェリンが多く分泌されるということが知られています。
このため、赤ちゃん以外の方にも重要な成分と言われています。
ミルクのチカラ - 人間が本来持っている生命の力(チカラ)をサポートします。
森永乳業では30年以上前より母乳に多く含まれるラクトフェリンに着目し、研究を続けてまいりました。
そして、牛乳などに含まれるラクトフェリンを本来の性質を損なうことなく取り出す技術と殺菌する技術で特許を取得しています。
ラクトフェリンは胃で分解されると役に立たなくなるのですか?
【株式会社クリニコ 森永リブウエル事業部ホームページより】
ラクトフェリンは胃のタンパク質分解酵素であるペプシンにより一部分解されます。
分解されることにより、ラクトフェリンよりも抗菌活性の強い抗菌ペプチド「※ラクトフェリシン」が切り出され、潜在していた新たな機能が現れます。
※ラクトフェリシンは病原性大腸菌O157、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)、胃炎の原因菌ヘリコバクター・ピロリ菌などの菌に対し殺菌活性を示します。これらの強力な抗菌活性のほか、抗酸化作用、免疫調節作用、がん細胞の障害作用など、もとのラクトフェリンと同等かより強い生理作用を示します。
ラクトフェリシンは、ラクトフェリンを摂取した成人の胃でも生成します。このラクトフェリシンとそれ以外のラクトフェリン由来ペプチド、そして元のラクトフェリンが共同して胃や腸で様々な有益な作用を発揮しているものと考えています。したがって胃で消化を受けないとラクトフェリン本来の機能が発揮できない可能性があります。